地元を愛する極みメン。

香川の海苔養殖業の失速を憂う2人の男が立ち上がった。
タッグを組んだのは、地元浜ノ町の三代目海苔漁師と地元食材を愛する人気らーめん店主。
試行錯誤を重ね、海苔を麺に練り込んだことで生まれる潮の風味豊かな茹で汁と、地元醤油を使った特製塩スープをマッチさせる、さぬきならではの「釜揚げスタイル」を発案。今までにない瀬戸内の磯の風味を存分に味わえる「海苔らーめん」が完成した。
「いずれは世界に向けて発信したい」という熱い思いをらーめんに込め、海の男たちは新しい歴史を刻み始めた。

ココロイキ

海の男たちのノリのいい話

幼馴染である2人の極みメンの再会から始まった「海苔らーめん」の開発。
浜ノ町の漁業・養殖業の未来を憂い「香川県の海苔を全国区に」と、その方法を模索していた浜谷の前に、現れたのが糸谷だった。地元を盛り上げたいとふたりは意気投合。浜谷が手がけた風味豊かな瀬戸内の海苔の端材を使い、糸谷がその経験と創作意欲で「海苔らーめん」を生み出した。
希信のメニューとして定着した「海苔らーめん」。ご当地ラーメンが地域活性につながる例も知り、これならば瀬戸内らしさを伝える起爆剤になると手ごたえを感じたふたり。「俺らが全国発信したら、瀬戸内のノリをもっと知ってもらえるんちゃう?」と、新しいお土産メンを生み出すことを決めたのだった。

浜谷家の人々

香川県の海苔養殖の生産量は、19府県中5番目に位置する。代々受け継がれる浜谷家の海苔は、歯ごたえがあり黒いツヤが特徴。

「昔からある浜ノ町の海苔養殖業をよっけの人に知ってもろて香川県の海苔をもっと有名にしたいですね。」

海苔漁
麺処 希信

希信の店主は、漁師町で生まれ育った。関西や東京でらーめんの技術習得し、厳選した地元の素材を使うことにこだわる。

「海苔らーめんにも最高の海苔を惜しみなく使っています。妥協しない本気のノリを極めた、世界にも通用する一杯です。」

店内風景

海苔のウマミを引き出す開発秘話

2016年に直島で海苔らーめんを提供したところ、地元民や外国人にも好評。ふたりは夏の思い出とともにノリに乗っていた……。
そこで「海苔らーめん」をお土産品にして販売しようと試みたのだが、これが一筋縄ではいかなかった。海苔を麺に練り込んだ半生麺が思いのほかむずかしく、海苔と小麦粉がうまく混ざり合わない。試行錯誤の末なんとか海苔の風味を引き出すことのできる麺が完成。お次はスープ。麺に合うものをといくつも試したがどれも味に納得がいかなかった。そこで、「お店の海苔らーめんに使っているオリジナルスープをそのまま使おうや」ということに。妥協しない麺とスープが揃い、ついに全国に発信できるお土産用の「海苔らーめん」が完成した。

  
  「ヘルシー海苔麺」豊かな風味を持つ瀬戸内の海苔をふんだんに使用しているので海苔の味をしっかり楽しめます。また、麺に練り込まれた海苔の旨味が温かい特製スープに溶け出し、磯の香りが一層際立ちます。
「塩スープ」溶け出した磯の風味を残すために茹で汁をそのままスープベースとして使う釜揚げスタイル。海苔の旨味を引き出すために、店頭で使っているスープをそのままお土産用に加工。「希信」の海苔らーめんを徹底して再現しました。
  
「浜ノ町の海苔」海苔らーめんに使用するのは、上品な磯の香りが自慢である浜谷家の「焼き海苔」。今年採れた品質の良いものだけを使い、焼き上げることで海苔の性質を変化させ、旨味を増します。

ノリで極めた本気の一杯
瀬戸内のうまみを凝縮しました。

  • 内容量

  • 二人前入り
  • 海苔麺 一袋(一人前)100g
  • スープ 一袋(一人前)40g

store

1970年代の浜ノ町は、漁師町として活気に満ち溢れていた。海苔養殖業も盛んで、「黒い札束」と呼ばれていたという。しかし、時代の流れとともに漁業自体が衰退。全体の水揚げ量が減少し、養殖業を営む者も1985年の24世帯からいつしか9世帯にまで減っていった。

海の豊かさは、昔と変わらない。漁場である瀬戸内の海では鮮度の良い魚が獲れ、今でも浜の文化の代名詞ともいえる、自転車のサイドカーに魚を詰め、魚を売る「いただきさん」の姿が見受けられる。そして、全国的な知名度は低いものの有名産地にも負けない上質でツヤのある海苔も採れる。どうすれば活気を取り戻せるのか――。

漁業組合の青年部としても、漁業の再生を担う立場である浜谷。海苔養殖業の3代目として地元の海苔をどうすれば全国に広められるか考えると同時に、浜ノ町の賑わいをもう一度感じたいという強い思いがあった。一方の糸谷も「麺処 希信」を地元でオープンさせたのは、自分が生まれ育った漁師町への思いが募ったからだ。ご当地ラーメンブームの今、地元食材を使ったラーメンなら注目を集められる。その味が本物であれば、一過性で終わることはない。ふたりの熱が合致した。業種が違うが、育った地元を盛り上げたいという同じ思いは同じ。「海苔らーめん」には、地元への愛が秘められている。

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運営: 海苔屋 浜谷家の人々
〒760-0011香川県高松市浜ノ町47-8
Tel & Fax 087-822-6414

麺処 希信
http://mendokoro-kishin.com/
海苔屋 浜谷家の人々
https://cocoshicoku.stores.jp/